プロフィール

むらかみかずこ

一般社団法人
手紙文化振興協会 代表理事

ビジネス手紙有限会社
代表取締役

詳細はこちら

メッセージ

かつて連絡を取り合う手段だった手紙が、「気持ちを伝える道具」へと、その役割を変えました。

このブログでは、幼少の頃からの手紙好きが高じて現在の仕事をはじめたわたし/むらかみかずこが、手紙の書き方・楽しみ方や、気持ちが伝わる言葉、文章の書き方のヒントをお伝えしていきたいと思っています。

声に出して伝えるのが苦手でも、書くことでなら、意外とスムーズに伝えられることがあります。まして、それが手書きなら、言葉の力が何倍にも強まります。

伝えたいことがあるのに、なかなか声に出して伝えられない。
そうしたもどかしさを抱えたことのある人に、ぜひ楽しみながら見ていただきたいと願っています。

最近の記事

カレンダー

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

テーマ別

テーマ別

アーカイブ

手書きすることあれこれの最近のブログ記事

2019年5月 8日 11:51

ジャムとオレンジピール、スマイソン社のカードとオリジナルスタンプ

こんにちは、いかがお過ごしですか。


実家の庭に、夏ミカンやハッサク、キンカンの木があります。

毎年、大量に実をつけるのですが、埼玉の住宅地で育つ柑橘類は酸っぱくて食べるには適しません。かといって、手間をかけてマーマレードを作るのは重労働で......。
家族のだれも収穫せず、それでもしぶとく実をつけるミカンたちは延々と木からぶら下がりっぱなし...。

シワシワになったミカンたちが大量にぶら下がったままの状態を目にするのは疎ましく、外からの見た目もよくないので、母やわたしは父に「木を切って」と何度も提案してきました。

しかし、ものすごく頑固な父は、決して首を縦に振りません。

やがてそれ自体が面倒になり、父の体力の衰えとともに庭は荒れていき、それでも決して実を落とすことのないミカンたちは、我が家族にとって、何かとても根深いものを象徴するかのような存在になっていました。


今年、母が初めて庭のキンカンでジャムを、夏ミカンでオレンジピールを作ってくれました。

施設で父と一緒に食べたキンカンのジャム、とてもおいしかった。普段、甘いものをあまり好んで食べない父が「お母さんが作ってくれたんだよ」とすごくうれしそうな顔をして言っていました。

父は伊豆の出身で、実家がミカン農家をやっていたため、ミカンの木に思い入れがあるのです。
そういう父の大切なものを大切にせず、怒った顔で「切って」と言い続けてきた昔の自分が恥ずかしい...。

ここのところ、父と母の仲良しそうな様子を見ると、いろんなものがこみ上げてきます。

味わい深いオレンジピールです。
20190508-1.JPG

とーっても美しいスマイソン社のカードで誕生日メッセージが届きました。ありがとうございます。

調べてみたら、花はピオニー。日本のボタンとシャクヤクの総称を英語で「ピオニー」というそうです。
昔からの言い伝え/立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花。...は、美しい女性を花にたとえたものですね。

と、ここまで書いてだらんと曲がっていた背筋を伸ばしました。ちゃんとしていられるように、しばらく目に付くところに飾っておきます。
20190508-2.JPG
スマイソン社はイギリス王室も御用達の老舗のカードメーカーです。日本の文具店ではほとんど見かけない・買えないため、当協会にはイギリスから直輸入して買い求めている講師がいます。


こちらは、同じく当協会の講師がオリジナルスタンプ作成キットで作ってくれたものです。
20190508-4.jpg
いろんなものがありますね!





ページTOPへもどる

2019年4月24日 11:34

「令和」に思うこと、今年も南極大陸から春が届いた!、チャイコフスキーの手紙

こんにちは、いかがお過ごしですか。
樹々の緑が鮮やかですね。今朝はアヤメの花が咲いていました。

さて、もうすぐ元号が「令和」に変わります。
「令」が意味する規律をわたしはAIと受け止めています。物事が急速に機械化・均一化していく一方で、わたしたちが人間らしく感情豊かに生きていくためには人の心を想像し、おもんばかるセンス、感じる力が不可欠です。

どちらか一方に偏るのではなく、両者が溶け合うように、調和するように。
わたし自身においても、世の中全体においても、「令和」という時代が文字通り、そんな時代になるといいなと願っています。


今年も南極大陸からハガキが届きました!
書いてくれた日付が平成30年10月。昭和基地内郵便局の消印が30年12月5日。受け取ったのがつい先日。およそ半年かけて地球をぐるっと半周、旅してきたハガキです。

20190423-2.jpg
送り方等についての情報は「郵頼(ゆうらい)」で検索を。
20190424-1.jpg
「春」という言葉&桜モチーフがいっぱいでルンルンします。Nさん、ありがとうございます。
20190423-1.JPG
雑誌『新世』で寄稿しました。
倫理研究所が発行する雑誌です。
20190423-4.jpg

4/16(火)東京フィル定期演奏会 バッティストーニ指揮、東京オペラシティ

ノートルダム大聖堂での火事を受けて、マエストロの気迫がいつも以上にすごかったです。深い悲しみを抱きつつも、前を向いて高らかに生きていくのだという強烈な意志の力を感じました。
必死に食らいつこうとするオケの皆さんもすばらしかった。

チャイコフスキー交響曲第4番。最後3分くらい、呼吸するのも忘れるくらい(オーバーですが、それくらい)引き込まれました。気分高揚、胸いっぱい。たくさんエネルギーをもらいました。

チャイコフスキーの交響曲第4番は、チャイコフスキーのパトロンでもあった、ある一人の未亡人に捧げられたものとされています。
二人は深く強い信頼関係で結ばれ、互いの晩年まで14年にもわたり頻繁に文通していたのだとか。その間、たった1つ「絶対に会わない」という固い約束を交わして...。

いろんな愛のカタチがありますね。


そういえば、わたしにはもう15年くらい連絡をとっていないものの、お互い60歳になったら会おうと約束している人がいます。
彼はその約束を覚えているかしら? 
ふと、そんなことを思いました。



ページTOPへもどる

2019年3月 7日 18:46

研修のお声、大浦天主堂、真っ赤な郵便ポスト

こんにちは、いかがお過ごしですか。
わたしは花粉症で目鼻が痛くはありますが、毎日があっという間! 楽しく過ごしています。ありがたいことですね。


当協会では、お客様との信頼関係を築くにあたり、なかなか実践しがたい手書き術(ハガキや一筆箋を使った手書きのひと言)をだれでも継続可能なコンテンツにまとめ、企業研修等でお伝えしています。

わたしも講師をつとめますし、当協会の先生たちも企業にうかがって研修講師として活動しています。
ここでは当協会の講師が生命保険会社の支社で研修を行った際の「アンケート」を一部ご紹介します。


◎すべてにおいて具体例をあげてくれているところがよかった。実際に書くときの参考になり、すぐに使える。

◎いつも手紙(メッセージ)を書くとき、内容・文章などお客様に対してかしこまりすぎても・・フランクになりすぎても・・と悩み、書くまでに時間がかかっていましたが、今回の講座を受け手、自分らしくどのように書けばいいのか分かりやすく教えていただきました。また、細かい点を詳しく教えていただいてよかったです。たとえば、「、」や「。」は作文ではないので付けてもよいし、付けなくてもよいとか。縁に区切りをつけないといった意味合いとか。

◎このような研修を受けたことがなく、知りたかったことですので、朝から楽しみにしていました。全部よかった。全部知らなかったことでした。今後、必ず活用していきます。

◎かわしい資料でテンション上がった! 文例集が使える!!

◎自分の仕事にそのまま使える具体例で例題、文面を作っていただいているところがよかった。文字の大小、文面などそのまま使用できるようになっている

◎色々興味が出ました。もともと書くことは好きなので大変参考になりました。とっても丁寧に書き方、言葉選びなど教えていただき参考になりました。

◎先生に直接、質問できました。自分の言葉選びが合っているか不安なところをたくさんアドバイスしていただけた。自信を持ってがんばります。


当協会のコンテンツ(一般向けの講座や、企業向けの研修)は他のどこにもない、見方によってはかなり斬新なものなので、価値を理解していただくのに時間がかかりますし、もう本当にめげそうになることもあるのですが、その分、こうしてよいお声をいただくと喜び倍増!

わたしは他の人がやっていないことをやりたいと思う気持ちが強いため、「枠」があれば窮屈に感じるし「型」があれば破りたくなるし、壁に当たることも多くあります。

でも、丁寧に人と話したり、自分を信じてコツコツやっていると、幸せを感じる瞬間がいずれ多くありますね。

未熟ではありますが、未熟ながらも、わたしにできる方法で、何かしら温かな光のような存在になりたいと願っています。


■ 長崎に行きました。国宝・大浦天主堂。仲むつまじい感じの熟年カップル、うらやましいわ。
20190307-3.JPG

■ 泊まったホテルではないけれど、通りがかりの郵便ポストと目があったので。
20190307-2.JPG

ページTOPへもどる

2019年2月 7日 12:34

手書きすることあれこれ

こんにちは、いかがお過ごしですか。
わたしはとても元気です・笑

多かれ少なかれ誰でもそうだと思うのですが、とかくわたしのような偏った脳みその持ち主は、月のうち何日か落ちてしまうときがあります。

が、数日経った今、フレッシュな感覚で読み返してみると、前回書いた後半の文章はちょっと書きすぎ(相手がいるので)な気がして削除させてもらいました。
手紙で感想を送ってくれた若い女の子までいて...。TNさん、ありがとう。願わくば、いい影響だけ受け取ってね♪



フランス帰りの当協会の講師から、「ルイ・ヴィトン」のようなハイブランドともなると、顧客にインビテーションカードを送るときなどには、カリグラフィ職人が宛名を一通ずつ手書きすることもあるのだと聞きました。

その講師は今回そのカリグラフィ職人とご縁があったそうで、わたしもその職人が描いたものをいくつか写真で見せてもらいました。さすがだなぁ・・! と感じ入りました。もちろん封筒や切手の貼り方もすばらしかったです。

高品質路線の(日本の)カード専門店からも、「最近は数を減らしても1通1通に丁寧なレターを送る小さな会社が増えているようだ」と聴きました。
その感覚、よくわかります。わたしも今、当協会で使っているハガキなど紙アイテムをいくつか見直したい気持ちがフツフツと高まっています。

ニュースで「文字を手書きするロボット」の映像を見ましたが、見る人が見ればわかると思うのですが...、どうなのでしょうね。そんなに簡単なのかなー。クリエイティブは永遠だと思いますが。淘汰は激しくされていくでしょうけれど、逆に、今生きづらい人に光が当たる時代になるかもしれませんし、そうなるといいなと思いますね。


銀座の月光荘さんのカフェで描いてもらいました。「おどろおどろしいのが出てきたらどうしよう?」と半分期待していたのですが、意外とあっさり。そういうあっさりテイストの絵描きさんなのだそうです。よかったです・笑
20190207-1.jpg





ページTOPへもどる

2018年8月12日 08:13

手紙愛、再熱! すっくりと立つ向日葵、鳥獣戯画、花火の風景印、シールの貼り方など

こんにちは。いかがお過ごしですか。

わたしは、いろーんなことがあって、原点回帰!!
手紙って楽しい。紙・ペン・切手・・・・文具って、もうニコニコしちゃう。たまらなく好き!!! そういう、純粋に好きという気持ち、手紙に対する好奇心を取り戻したいって思います。

子どもの頃、ランドセルを置いてすぐに近所の文具店にかけつけ、「なんてキレイなんだろう」「どうか、次のお小遣い日まで、この便箋が残っていますように」と頭の中を一杯にしていたわたし。

切手を眺めてニタニタし「あー、あの人はこの素敵さをわかってくれるかしら?」と自問し、「やっぱりこれしかない。えいや!」とお気に入りの切手を貼る、あのときの気持ち。

「これ、うまいなー」「ほんとすごいなー!」と、たまに目にするDMのセンスのよさに心の炎を灯し、「わたしもがんばる」「もっといっぱい工夫する!」と、没頭する時間。


根が真面目なので。物事をむずかしく考え、重くなり、つぶれそうになってしまうこともあります。
でも、だれのものでもない。わたしの人生。一通りの波が過ぎ去った今は、わたしが心地いいと思うことをとことん追求していく人生を歩みたいって思います。

手紙を通して出会った大勢の仲間、友人、取引先から届く言葉の数々に励まされています。

手紙はいつも助けてくれる。手紙はいつも未来を切り拓いてくれる。

そういうことを、もっともっと、愛情たっぷりに、アツく、しっかり、伝えていきたいと思います。


201808-01.JPG
ダンディなおじさまから届きました。ミドリさんの紙シリーズ。この文字数はさすが。なかなかできません。



201808-02.JPG
ビールを飲むカエルさん。どこまでもアレンジできる鳥獣戯画はほんとに魅力的。



201808-03.JPG
東京本所郵便局。長谷川平蔵も密偵たちも、大川の花火を見上げていたのでしょうね。


201808-04.JPG
和紙やらレースやら、いろんな紙をコラージュしているのですね。
わたしはこういうセンスがあまりなく、手紙の中では苦手分野ですが、当協会の講師には得意な人が大勢います。家族向けのワークショップもいいですね。楽しそう。


201808-05.JPG
今年の夏はほんとうに暑かった。祇園祭も大変だったことでしょう。


201808-06.JPG
シールの貼り方がうますぎます。どういう順番で貼っているの?と気になって仕方なく、「1,2,3・・・」と何度も数えています(笑)

201808-07.JPG



ページTOPへもどる
前の5件  |  1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  |  8  |  9  |  10  |  次の5件
HOME

書籍紹介

『感じのいい人がやっている 気持ちが伝わる絶妙3行文章』
新刊
『感じのいい人がやっている 気持ちが伝わる絶妙3行文章』
PHP研究所
価格:1,300円+税
『お客の心をつかむ 売り込みゼロの3分ハガキ術』 『お客の心をつかむ 売り込みゼロの3分ハガキ術』
日本経済新聞出版社
価格:1,300円+税
『できる大人の'一筆添える'技術』 『できる大人の'一筆添える'技術』
KADOKAWA中経の文庫
価格:600円+税
『仕事がもっとうまくいく!たった3行のシンプル手紙術』< 『仕事がもっとうまくいく!たった3行のシンプル手紙術』
日経ビジネス人文庫
価格:800円+税
『一生使える、一筆箋の美しいマナーと言葉』 『一生使える、一筆箋の美しいマナーと言葉』
PHP研究所
価格:1,500円+税
『一行フレーズで気持ちが通じる 大人の言葉遣い400』 『「一行フレーズ」で気持ちが通じる 大人の言葉遣い400』
KADOKAWA
価格:1,200円+税
『手書きで心を伝える 一筆はがき』 『おとなの手紙時間』
サンマーク出版
価格:1,300円+税
『手書きで心を伝える 一筆はがき』 『手書きで心を伝える 一筆はがき』
NHK出版
価格:600円+税
『手書き文字を美しく 心が通じる一筆箋』 『手書き文字を美しく 心が通じる一筆箋』
NHK出版
価格:571円+税
「さらっと書いたのに心が伝わった!」という文章が作れる 『「さらっと書いたのに心が伝わった!」という文章が作れる』
KADOKAWA中経出版
価格:1,200円+税
できる大人のひとこと手紙 短くても印象に残る335フレーズ 『できる大人のひとこと手紙 短くても印象に残る335フレーズ』
高橋書店
価格:1,000円+税
愛されて仕事ができる女の気くばりのコツ 『愛されて仕事ができる女の気くばりのコツ』
PHP研究所
価格:1,200円+税
たった3行のシンプル手紙術 『たった3行のシンプル手紙術』
日本経済新聞出版社
価格:1,300円+税
大切なあの人へ ラブレターを書こう! 大切なあの人へ ラブレターを書こう!
原書房
価格:1,500円+税
すぐ書ける心がホッとやわらぐ手紙と言葉 すぐ書ける心がホッとやわらぐ手紙と言葉
新人物往来社
価格:1,300円+税
仕事がもっとうまくいく! ものの言い方300 仕事がもっとうまくいく! ものの言い方300
日経ビジネス人文庫
価格:667円+税
仕事がもっとうまくいく!書き添える言葉300
『仕事がもっとうまくいく!書き添える言葉300』
日経ビジネス人文庫
価格667円+税
一筆箋の書き方、楽しみ方 『一筆箋の書き方、楽しみ方』
KKベストセラーズ
価格:524円+税
cover-i2.jpg 『付き合い上手になって、仕事が驚くほどうまくいく できる大人の"一筆添える"技術』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
価格:1,300円+税
『お客の心をぎゅっとつかむ!小冊子作成講座』 『お客の心をぎゅっとつかむ!小冊子作成講座』
同文舘出版
価格:1,400円+税

監修本紹介

『世界一短い手紙で気持ちを伝える そえぶみ箋の使い方』
新刊
『世界一短い手紙で気持ちを伝える そえぶみ箋の使い方』
実務教育出版
価格:1,200円+税
『愛される女性になる一筆箋の書き方』 『愛される女性になる一筆箋の書き方』
宝島社
価格:1,080円+税
あなたの人生を変える一筆箋活用術 『あなたの人生を変える一筆箋活用術』
自由国民社
価格:1,200円+税
手紙美人 手紙美人
洋泉社
価格:933円+税