クリムト「接吻」
この絵のモデルは、クリムト自身と、エミーリエという女性だと言われています。
クリムトの自宅には常に幾人もの女性が出入りしており、少なくとも14人の婚外子がいたとされています。しかしながら、本当に愛したのはエミーリエただ一人。エミーリエのことを心から敬愛していたクリムトは、亡くなる直前、「エミーリエを呼んでくれ...」という言葉を遺してこの世を去りました。
クリムトの自宅には常に幾人もの女性が出入りしており、少なくとも14人の婚外子がいたとされています。しかしながら、本当に愛したのはエミーリエただ一人。エミーリエのことを心から敬愛していたクリムトは、亡くなる直前、「エミーリエを呼んでくれ...」という言葉を遺してこの世を去りました。
この絵を見ると、決してエミーリエを失いたくない(決して崖下に落としたくない、大切に思うがゆえの不安に負けたくない)というクリムトの愛の深さが感じられ、わたし自身がだれかに抱きしめられ、守られているかのような、また、わたし自身がだれかを必死に抱きしめることで、自分自身をも守ろうとしているかのような感覚を覚えます。