こんにちは、いかがお過ごしですか。
先日、デパートの文具売り場に立ち寄ったら、数年前には滅多に見かけなかった「余寒見舞い」用のハガキが、目立つところに数種、並んでいました。SNSばかりで「ハガキ? 何それ?」という声が大きく聴こえてくる一方で、こういうものを求める声もたしかに存在するようです。
余寒見舞いとは、立春(2/4頃)を過ぎてから春を迎える事までに相手の体調を気づかって送る便りのことをいいます。暦の上では春を迎えたものの、実際にはまだ寒さが残っている(余っている)から「余寒」見舞い。日本語の奥ゆかしさを感じますね。
春を告げる花=梅、福寿草、水仙などがあしらわれるようです。
先日お酒を飲みに行ったお店では、真っ赤な木瓜(ぼけ)の枝花が大きく活けてありました。ドアを開けてすぐ、木瓜の花が迎え入れてくれたようでした。店主さんのセンス、心配りにうっとりしました。
今年の冬は妙になまぬるかったり、一気に厳しく冷え込んだり、本来の季節感がどんどん失われていくようですが、そんな中でもこうした小さな喜びの瞬間に出会えると、ホッとします。その喜びはとても貴重で、ギフトのようにも思えます。
写真は鳩居堂のシルクスクリーンハガキです。
鳩居堂さんとは、もう7年も前になるのですね、一筆箋の本『あなたの人生を変える一筆箋活用術』(自由国民社刊)をつくらせていただきました。当時、役員だった方が定年退職された後、今もときおりハガキを送ってくださいます。
わたしは人に恵まれています。つくづくそう感じます。
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北海道根室市にある日本最東端の郵便局から、フォルムカードが届きました。
ずいぶん難しい漢字ですね。「珸瑤瑁(ごようまい)」郵便局。アイヌ語でしょうね。風景印の意匠が印象的。弊協会の講師が送ってくれました。
オーケストラの一筆箋。こういうの大好きです。キュートですね。