プロフィール

むらかみかずこ

一般社団法人
手紙文化振興協会 代表理事

ビジネス手紙有限会社
代表取締役

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メッセージ

かつて連絡を取り合う手段だった手紙が、「気持ちを伝える道具」へと、その役割を変えました。

このブログでは、幼少の頃からの手紙好きが高じて現在の仕事をはじめたわたし/むらかみかずこが、手紙の書き方・楽しみ方や、気持ちが伝わる言葉、文章の書き方のヒントをお伝えしていきたいと思っています。

声に出して伝えるのが苦手でも、書くことでなら、意外とスムーズに伝えられることがあります。まして、それが手書きなら、言葉の力が何倍にも強まります。

伝えたいことがあるのに、なかなか声に出して伝えられない。
そうしたもどかしさを抱えたことのある人に、ぜひ楽しみながら見ていただきたいと願っています。

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手書きすることあれこれの最近のブログ記事

2019年8月15日 20:30

鳥さんハガキ、デジタルとアナログの組み合わせ、文通アプリ


こんにちは、いかがお過ごしですか。
8月半ばになり、朝晩のワンコの散歩中、公園で耳にする蝉の鳴き声が少し小さくなった気がします。

大きな公園の近く住むようになってから、鳥のさえずりや虫の鳴き声にしぜんと意識が向くようになりました。
緑はいいですね。あたりまえのようですが、木があるから鳥や虫が集まることを、最近ようやく実感しています。

20190815-1.jpg
手元にあった「鳥モノ」ハガキをざざっと集めてみました。


先日、ある大学教授の先生が「今の時代、表面的なことしか話せなくなっている。若い人ほどその傾向が強い。それが手書きの手紙だと、しぜんと深い話/思想・哲学的なことまで話せる(書ける)からいいよね」ということをおっしゃっていました。

わたしも同じように思います。
本当に言いたい・伝えたいこと、心の奥にあることを声に出して表現するのは、むずかしいものです。
伝えたいとは思うものの、何をどう伝えたらいいのかわからない/自分なりにじっくり考えてからでないと感じていることや考えていることを言語化できない。そう感じることって、多々ありますね。

箇条書きでも単語だけでも、書いているうちにしぜんと「自分はこういうことを考えて、こういうふうに感じていたんだ」と気づく瞬間が増え、それが自己理解という喜びにつながり、伝えることがラクになります。

デジタルとアナログ、急を要することとじっくり考えて対応すること。
どちらか一方に偏りすぎるわけでもなく、試行錯誤しながら自分なりに柔軟に組み合わせていくことが大事だと思います。


20190815-2.jpg
協会の講師に教えてもらった「Slowly」という文通アプリを使って、見ず知らずの人と文通(アプリでメッセージ交換)しています。

自分の趣味や興味のあるジャンルを入力しておくと、それに合いそうな人を自動的にマッチングしてもらえます。
日本人同士ならメッセージを送って半日~1日で相手に届きますが、外国だとアジアなら1~2日、ヨーロッパやアメリカ大陸だと2~4日くらいかかります。

そのタイムラグを楽しむというのが、このアプリのコンセプトなのでしょうね。

わたしはイタリア語と英語の勉強に使っています。
まだまだ翻訳サイト頼みですが、楽しんでいます♪

*顔が見えないアプリですから、いろんな人がいるとは思います。自己責任でお願いします。念のため。






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2019年8月 1日 17:43

梅雨明け、母に手紙を、ふみの日切手、便箋いろいろ、手紙柄のコーヒーほか

こんにちは、いかがお過ごしですか。
涼しかった梅雨が明け、急に酷暑がやってきました。

ここ数か月、公私ともにそれなりにヘヴィーな出来事がつづき、それが当ブログにもあらわれており、心配をおかけしたり、嫌な気持ちにさせてしまった方もいたかと思います。
自分でも気づいていましたし、近しい人から指摘を受けたりもしていました。反省。

ですが、プラスの面に目を向ければ、それらの出来事を通して感じた怒りや悲しみの中から、自分の中に眠るエネルギーが少しずつ目を覚ましたように感じています。


先日、母に手紙を書きました。
多かれ少なかれ、どこの家庭でもあるように、わたしの場合も父や母に対して様々な葛藤を抱えて生きてきました。

はじめは電話をかけました。でも、電話だとどうしても感情的になって、お互いに言わなくていいことまで言ってしまいそうで嫌なので、やっぱり書いて伝えたいと思いました。

何度も書き直してようやく送れたとき、「これまで長く心の奥底にありながらも気づけていなかった思いをようやく伝えられた!」、その満足感で、ホッと肩の荷が下りる感覚を味わいました。


今の時代における手紙/手書きの価値は、気持ちを伝えてまわりと絆をつくることだと思っています。
面と向かって話せればいいですが、それができないときや、むずかしい人もいますしね。

なにはともあれ、楽しく気分よく伝えられれば、それに越したことはありませんね!


■7/23「ふみの日」に発売された「ふみの日切手」、とても好き。昭和の空気がただよう、味わい深いイラストですね。
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■上記のふみの日切手(62円)で届いた、消印を捺しそびれたであろう貴重な1枚です。背伸びしてポストに手を伸ばす女の子の足元にワンコがいるのですね! お行儀よく待つ姿が可愛らしい。
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■日本ホールマークさんからいただきました。いつもありがとうございます。さっそく一筆箋を使ったところ、とても喜んでいただけたようです。

■当協会の講師からいただきました。パッケージが手紙柄のドリップコーヒーです。飲んでしまうのがもったいなくてしばらく置いておいたのですが、先日ついに封を開けて飲みました。まだ1通、残っています。いつ飲もうかな。
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■企業研修の情報誌『企業と人材』で記事を書かせていただきました。
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2019年6月24日 14:07

遠距離恋愛と手紙の話、夏のグリーティング切手

こんにちは、いかがお過ごしですか。

先日Barでお酒を飲んでいるときに、たまたま隣に座った20代半ばとおぼしき若い女性が、今、ニュージーランド人と遠距離恋愛中で、「スカイプやZOOMだけだとさみしいから、手紙を書こうと思って便箋を買ったんです」と言っていました。

すると、それを聞いていたBarのママが、「アジサイを押し花にして手紙に添えたら?」「日本の四季を感じてもらえるよ。来月になったらヒマワリがいいね」なんて言っていました。

わたしは自分の職業を一切、話さないまま「いいわ! すごくいいわ!!」と強く同意を。

>スカイプやZOOMだけだとさみしいから
と感じる感性が好き。

また、
>日本の四季を感じてもらえたら、会いたくなって会いに来てくれるかも!
と(そこまでは言わないけれど、)そうした工夫を思いつける想像力も好き。

とても楽しい時間でした。


わたしは20代後半の頃、遠距離恋愛をしていた人との間に2年半で500通くらい文通経験があります。相手からも同じくらい(もうちょっと多いくらい)もらいました。
まだケイタイ電話を持っていない頃だったので、遠く離れた相手と連絡をとる手段として手紙がいちばんリーズナブルかつ、身近な道具でもあったのです。

2年半で約500通といえば、平たくいうと週休2日・笑
当時、わたしはOLさんだったので、会社から帰宅する途中の電車の中で書いていたこともあります。帰宅して封をして切手を貼り、翌朝、駅前のポストに投函してからまた電車に乗るのが習慣でした。

たいしたことは書いていません。今日の天気とか昼に食べたものとか仕事のこととか、日常の何気ないことしかつづっていませんでした。でも、相手も同じように日常の何気ないことをつづってくれるのがうれしくもありました。その何気ないことを通して感じることがたくさんありました。

つかれて帰宅しても、郵便受けを開けると手紙が届いていました。
その瞬間が、喜びでした。

この話をすると、「自分もある!」と同じような話をしてくれる人が意外と多くいます。
とりわけ50代・60代の男性も、若い頃に文通していたという人は大勢いるでしょう。なつかしい思い出ですね。



20190624.jpg
夏のグリーティング切手、62円と82円。
これは使いやすい! わたしの中では久々のヒットです。



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2019年6月 3日 17:00

昔の62円切手、鎌倉のコトリさん、浜松注染、ハガキの価格あれこれ

こんにちは、いかがお過ごしですか。

梅雨入り間近。
気持ちは晴れ晴れと過ごしたいですね!


■ 昔の62円切手です。いずれもお気に入りなので大切に保管していましたが、10月の値上げ前に使い切らないと! 1円切手との組み合わせはどうしても無理がありますので。みなさんもいかがですか。
20190603-1.jpg
稲穂の切手は夏には少し使いにくく、渋くも見えますが、「たわわに実る」や「実るほど首を垂れる・・・・」のメッセージ性が好きで好んで使っています。


■ 協会の講師からお土産でいただきました。鎌倉のコトリさん。好きな人にはたまらないお店ですね。
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■ こちらも協会の講師からいただいた浜松注染染めのハンカチ。普通郵便で送るギフトとして最適。ややミニサイズのハンカチです。
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■ 「むらかみ先生が書いたハガキが見たい」とリクエストをいただいたので、写真を撮りました。リアルな1枚、許可をとらずに掲載しているため編集者さんの名前は伏せますが、マガジンハウス社だから会社住所はオープンにしていいかと思いました。
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この62円切手も昔のものです。ウサギが手紙を書いている「ふみの日」切手。この(切手の)サイズだと吹き出しがつけられます。上の稲穂だとギリギリ、黄色い永田萌さんのイラストのほうだと付けられません。が、(切手の)サイズが大きいとそれ自体で存在感があるので、吹き出しのような飾りはかえってうるさくなりますね。

万年筆は中字、インクはペリカン社のロイヤルブルー。

ハガキは古川紙工社のもので1枚150円とちょっとお高め。同じ古川紙工社のそえぶみはがき箋(むらかみかずこ監修 8枚入り400円)のほうが断然コスパがよいため自分ではあえて買いませんが、たくさんいただいたので、ありがたく使わせてもらっています。

もっとも最近はハガキ(ポストカード)市場全体が値上がりしているのか、1枚180円とか200円超えのものも、わりとよく見かけるようになりました。

少しくらい高くても気に入ったもので送りたいという気持ちもわかりますし、昔はもっと安かったのに、とかつてをなつかしむ気持ちもわかります。

いずれにしても、「何のために送るのか?」という目的がはっきりしている人は高くても気に入ったものを買うでしょう。
それか、本当にハガキの価値を知っていて、ハガキが好きでたまらない少数派・でも年間だと相当な額をつかう人(例/わたし)は価格にシビア、当然、デザインにも紙質にもシビアになりますね。


@万年筆を買うときにはそれなりにだいぶ大胆に「えいや!」と思いきるのに、ハガキの価格にはいつになってもシビアです。

万年筆のほうがよっぽど高いのにね・笑 




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2019年5月18日 21:42

ハンカチの木、郵便発祥の地、手紙を捨てるのはいけないことですか?

こんにちは、いかがお過ごしですか。


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これは何でしょう? 

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ハンカチの木。先日うっかり反対方面の電車に乗ってしまい、一駅分歩いて戻る途中で「代々木ビレッジ」という珍しい植物がいっぱいの素敵な空間にたどり着きました。

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ハンカチの花、満開! 思いがけず、ラッキーでした♪

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散歩には最高の季節です。

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日本橋郵便局の入り口にある郵便発祥の地の記念像。明治の頃、日本の郵便制度は東京/日本橋からはじまりました。


先日、ある企業の方々と「手書きの力」についてディスカッションしていた際に、「手書きの手紙はいずれ捨てなければならないけれど、デジタルなら永遠に保管できる」という話になりました。

たしかにそうですね。わたしも数年おきに届いた手紙を大量に処分しており、そのたびに胸が痛むのを感じます。

ただ、あらためて考えてみると、胸が痛んだり、つらい気持ちになったりするのは悪いことでしょうか?
いいえ。それら感情の動きがあるのは、わたしはむしろ素晴らしいことだと思います。

捨てるときに、あらためて相手を思い出したり、過去をなつかしんだり、交わした会話の内容を思い浮かべて切なくなったり感謝したり...。それこそ、ありとあらゆる感情が湧いて出ます。

デジタルなら捨てずに済むという考え方は、便利で手軽である反面、実は、捨てないがゆえに思い出すことも少なく、ある意味、人間本来の感情の動きのようなものを封じているとも言えるのではないでしょうか。

人と同じように物にも命があるとしたら、捨てることにも意味があって、捨てることとしっかり向き合うことで今をより大切に生きていける......とはまさにコンマリさんが言っていることですが、わたしも同じように思いました。

ディスカッションのときにはただなんとなく違和感を覚えただけで、何も言えなかったのですが。しばらく時間が経ってから「そうか、わたしはこういうことを考えていたんだ」と気付くことって多いですね。




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