お気に入りの便箋類の最近のブログ記事
富士に花盛り 服部有恒
東京榛原製
今年は京都に母が遊びに来てくれたので、一緒にあちこち桜を見てまわれて、とてもよかったです! 印象に残る春になりました。
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桜だけでない、花の咲く樹
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桜の話題に集中しやすいですが、桜の他にも花の咲く樹はたくさんあります。
◎コブシ(辛夷)
桜が咲くのと同じ頃、5~15メートルくらいの高さの樹に握りこぶしサイズの白い花をたくさん咲かせます。つぼみの形が握りこぶしに似ていることから「コブシ」の名がついたとされています。
ハクモクレンと見分けられたら達人級!
◎ハクモクレン(白木蓮)
コブシとよく似ていますが、花びらの数が異なります。コブシは花びらの数が6枚、ハクモクレンは9枚。ハクモクレンのほうが花びらが分厚く、上を向いて咲きます。
開花時期もハクモクレンのほうが少し早いようです。
◎アンズ(杏)
桜の開花と同じ頃、梅や桜とよく似た花を咲かせます。
花びらが丸く(桜は花びらの先に切り込みがある)、萼(ガク)が反り返るところから(梅や桜は反り返られない)見分けられます。
◎ナシ(梨)
桜から1週間ほど遅れて開花します。花びらは5枚。桜よりやや白い花を咲かせます。
*月2回発行しているメールレターより
鳩居堂
先日、京都の友人から「東京でいちばん好きな桜の名所はどこ?」と聞かれました。迷わず、「皇居、千鳥ヶ淵!」と答えました。
わたしは今から15年ほど前、初めて眺めた千鳥ヶ淵の夜桜を、今もはっきりと覚えています。お堀に向かって水面ぎりぎりまで「これでもか!」というくらいに枝を伸ばし、風に揺られて花びらを散らせ、それでも必死にしがみつくかのように花を咲かせていました。息をのむほど美しかった。桜の生命力に人間の情念のようなものが重なり、圧倒されるかのような感覚を覚えました。
春になれば桜は必ず咲くけれど、どこで・だれと・どんな心境で眺めるかによって見え方が変わるという意味では、一期一会の花見です。今年の桜はどんなふうに見えるかなー。ワンコと散歩しながら眺めるくらいでは、さほど味わい深くないですねー。