お気に入りの便箋類: 2020年9月アーカイブ
鳩居堂 シルクスクリーン
嵩山堂はし本 松に月
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今年の10月は2日(金)と31日(土)、ひと月に二度の満月が見られるめずらしい月なのだそうです。
満月にちなむ印象的な言葉をピックアップしてみました。
◎望月(もちづき)
十五夜の月。月が満ちること。転じて、なんの不足もなく非の打ちどころのない美しさを形容する言葉。
~この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば
藤原道長
◎月夕(げっせき)
月の明るい夜のこと。特に旧暦8月15日の夜のこと
◎良夜(りょうや)
秋の月がこうこうと照る美しい夜のこと
◎雨月(うげつ)
十五夜だというのに雨が降って、せっかくの名月が眺められず、悔しく思う気持ちを表した言葉
ちなみに、和菓子の「最中(もなか)」は秋の満月をイメージして丸く作られたのだそうです。
アイスの最中はといえば、四角いイメージしか浮かびませんが...。こちらも以前は丸型だったのでしょうか...??
参考/『月の言葉』高橋順子
フランスの作曲家・ドビュッシーの「月の光」、ドイツの作曲家・ベートーヴェンの「月光」、どちらも秋の夜長に似合う美しいピアノ曲です。
伊藤若冲「玄圃瑤華」より、未草(ヒツジグサ)
子どもの頃、家の近くにある文房具屋さんにしょっちゅう通っていました。
ある日の雨上がり、いつものようにそのお店に行こうとしたら、店の前の道路にカエルの死骸がたくさん転がっていました。その光景を見たときのショックと言ったら...!!
その日以来、子どもながらに、雨上がりにそのお店に行くのは絶対に止めようと思ったものです。
なぜ急にこのことを思い出したのかというと、先日、自宅の近くでたくさんカエルの鳴き声を聴いたから(カエルの鳴き声を聴いたのはいつ以来でしょう?)。
あと、この絵の作者・伊藤若冲は、売られている雀が焼き鳥にされるのを不憫に思ってすべてを買い取り、庭に放してやったという逸話が残っているくらい動物を偏愛していた、という逸話を思い出したからです。
「玄圃瑤華」の「玄圃」とは仙人の住む理想郷、「瑤華」とは玉のように美しいという意味があるようです。
むずかしい言葉ですが、覚えておきたい、美しい言葉ですね。
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今、名刺を作りなおそうとしています。
リアルで人と会う機会が減るからこそ、少しお金をかけてエレガントな名刺をつくろうと企てています。わくわく。
これからは本当に会いたい人としか会わないし、出会うこと自体がものすごく貴重で、これまでよりはるかにその「出会いの価値」が上がるでしょう。
わたしはやっぱり紙が好きなので、手渡し(及び、郵送←こだわり・笑)できるツールをあれこれ考えていると、楽しく、気分がいいです。
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