結婚して同居して2カ月半ほど。先日、お互いが不安になっている気まずいとき、大事なことをちゃんと伝えたいと思い、初めて夫に手紙を書きました。
面と向かって冷静に伝え合えるならいいですが、夫は声が大きく目力も強いので、ときどき恐いのです。伝えたいことがあるのに伝えられないときほど、そのストレスから言葉が暴発しかねません。その点、手紙はじっくり言葉を選んで書けるため、気楽です。
夫はしばらく(10日程)その手紙を読もうとしませんでした。
「どうして? さみしいな。一生懸命、書いたのに」と言ったら、小声で「だって、かずちゃん恐いから」と...。
夫婦は鏡とはよく言ったもの。わたしだけでなく、夫も恐がっていたようです。正確に言うと、相手がどうかより、上に書いたようなストレスから言葉や態度が暴発して相手を傷つけ、結果として自分をも傷つけてしまうこと、つまりは<壊れてしまうことが>恐いのですよね。
その最中、ちょうどラジオに生出演させていただく機会がありましたので、その直前、夫に「生放送だから。初めて夫に手紙を書いたのに、夫は読もうともしてくれない、って言っちゃおうかなー」と軽く言ったら、ようやく(慌てて)読んでくれました。
その後、夫は変わりました。安心したのでしょうね。
わたしも、自分の心の深いところにある気持ち「なぜ、あなたのか?」をちゃんと伝えられたので、安心しました。
夫の目から見れば、わたしも変わったのでしょう。
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上に書いたことと同じ時期、友人から恋愛相談を受けていました。長く一緒に暮らしてきたパートナーと別れることになりそうで、気持ちが揺れていると。「わかった。とにかく手紙を書いて。渡さなくてもいい。書く過程で、必ずいろんなことに気づくはず。本当の気持ちに気づいて、伝えれば、どっちに転んでもぜったいに大丈夫だから」と。
偉そうかもしれませんが、本心でそう思っています。
本音で向かい合うって恐い。でも、その先にこそ、幸せや生きる歓びがありますね。
わたしは幼少期からずっと、言いたいことが言えないもどかしさを抱えていました。だから、書いて伝えるコミュニケーションに意識が向かいました。
今は(ほぼほぼ)言えるようになり、ときに言い方を間違えてショックを受けてしまうことはありますが、それでも本当に幸せです。が、幸せになったがゆえに失ったものもあります。
もう一度ギアを入れたい、入れたい、入れ、入れ。そう思っているのですよ。
ある人は、何も言わずにそっと見守ってくれ。ある人は、ウザイくらいに背中を押してくれ。一周まわって必ず戻ってくるとは思うのですが、まだなのか?? いつなのか??? ここまで書けたことで、また変化が訪れるといいな。