photo by K.Suda
瀬戸内寂聴さんの訃報にふれて、思うことを少し...
10年ほど前、寂聴さんの講演会に行ったとき、ある一人の女性が真剣な面持ちで寂聴さんにこう質問しました。「わたしは今、どちらの道に進んでいこうか悩んでいます。寂聴さんは道に迷われたとき、どのように決断しますか」。
寂聴さんはこう答えました。「あなたが何を悩んでいるかは知らない。でもね、何だってできるのよ! わるい人になる覚悟があればね」。
繊細なところまで思い出すことはできません。ただ、この「わるい人になる覚悟があればね」というひと言は当時のわたしの胸にも強く響き、そのひと言をきっかけに、行動することができました。
情熱を通そうとするとき、すべてに対して善良であるなど、はなからムリな話。
いえ、そもそもわるいのではないのです。血の熱さゆえなのです。だれにも責めることはできないのです。
情熱的に生きるって、素晴らしいこと!
そうしたことを教えていただきました。
合掌