スウェーデンのクリスマスカードです
(C)AB Pictura Original:Lisi Martin
仕事仲間と「旅といえば、ハプニングが起きて困ったことばかり記憶に残っている」という話になりました。たしかにそうかもしれません。食べたもの、目にしたもの、楽しかったこと、美しいと感じたことも思い出せますが、焦って冷や汗をかいたこと、痛かったこと、心臓がバクバクしたことなど、よく覚えています。
ひるがえって、人の一生も同じことが言えますね。喜びや楽しいことばかりではない、喜怒哀楽のすべてが存分にあるからこそ、味わい深い、豊かな人生と言えるのでしょう。また、喜びや楽しいことが数多くあるからこそ、怒りや哀しみも深く感じられるのだと思います。
先日から、まとまった数の手紙を読ませていただいています。
テーマは同じ、文字数も同じ。にもかかわらず、思わず涙がこみあげてくる泣ける手紙もあれば、あっさりと「はい、次」となる手紙もあります。それは文章力の違いではないですね。わたしの場合、きれいごとだけでない、憎しみ、怒り、悔いや哀しみ、それらの感情を経た先にある「気づき」や「赦し」に対して、いつも心が動きます。
手紙を通して、その書き手の人生の一部分を味わわせていただけているような気持ちになります。