二十四節気の「夏至」から数えて11日目は七十二候の「半夏生(はんげしょう)」。
今年は7月2日、この頃に降る雨のことを「半夏雨(はんげあめ)」と言い、田植後に田の神様が昇天するときの雨とされています。
半夏と書いて「はんげ」と読む言葉の響きが印象に残りますね。
この言葉を聞くと、わたしは山形県の名産/紅花の「半夏ひとつ咲き」を思い浮かべます。7月上旬、広大な紅花畑に他にさきがけて花開く一輪の紅花。その後、それを合図にするかのように次々と花開き、あたり一面が黄色く染まっていくのだそうです。
言葉ひとつで、実際に目で見てみたくなりますね。
もう一つ、上の写真は植物の半夏生(はんげしょう)。2019年6月に東京の石神井公園で撮影したものです。
ちょうど半夏生の頃、青々とした葉の部分がおしろいを塗ったかのように白く変色することから「半化粧(はんげしょう)」→「半夏生」の名がついたと言われています。