こんにちは、いかがお過ごしですか。
2019年の大みそか。あと数時間で新しい年を迎えます。
先日、一般社団法人手紙文化振興協会の理念をつくりました。
ずいぶん前から、ちゃんと言語化しよう・しなければ、と思っていたものの、わたし一人ではなく講師のみなで考えたいという思いから、ずるずると後回しになっていました。
ようやく言語化でき、これで新たな年を迎えられます。
一般社団法人手紙文化振興協会
●活動理念
手紙文化の継承と振興によって心豊かな時間の創出に寄与する
●活動指針
1.手紙に関する見聞を広げ、社会に発信する
2.気持ちが伝わる手紙を書く知恵や技術を伝える
3.手紙のスペシャリストを育成する
●活動の心得
・まわりの人の喜ぶ顔を想像し、感謝や思いやりを形にします
・手間をいとわず、ひと手間の価値を大切にします
・言葉や季節を重んじ、自国の文化に誇りを持ちます
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多くの知識人たちが言うように、ここ数年のうちに社会はより一層、効率化に向かい、多くの仕事がAIに代替されていくでしょう。
では、こうした時代において、手書きや手紙の価値は失われるのでしょうか? いいえ、わたしは決してそうは思いません。
AI化が進めば進むほど、わたしたち人間は「便利さ」や「効率」だけでは決して満たされない「温かさ」や「安らぎ」、人間の生存欲求ともいえる「だれかに認められたい」という感情を無視できなくなります。
そして、それは必ず「表現」に向かいます。
ここでいう「表現」とは、自分の中にある思想や感情を外に向けて表すことをいいます。具体的には、気持ちを伝えて他者とつながったり、モノづくりや文化・芸術活動を通して感性が共鳴する人たちとの出会いを育んだり、身近な人と愛を深め合ったりすることです。
手紙は相手を認め、自分の気持ちを伝えるために、書くものです。
しっかり自分を持って進んでいこうと思います。
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2019年はこれまで生きてきた中で、いちばん深く心が動いた1年でした。
プライベートでは数年前からはじめた歌のレッスンをがんばり、バチカンのサンピエトロ大聖堂でミサ曲を歌いました。決して忘れない、一生の財産になりました。
2020年もよろしくお願いいたします。