プロフィール

むらかみかずこ

(社)手紙文化振興協会 代表理事
幼少期からの大の手紙好き。
講師育成、企業研修、講演、書籍執筆、手紙アイテム監修等を行っています。

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むらかみかずこ

メッセージ

ようこそ! 手紙時間ブログへ。

「手紙というと、もらうとうれしいけれど、自分で書くのは苦手だ」
そんなふうに感じている人が多いと思います。

SNSやメール全盛の今だからこそ、手書きの価値が見直されています。
手紙を書くと、感謝や喜びの気持ちが生まれます。言葉力や相手のことをおもんばかる力が養われ、心の豊かさや、ビジネスシーンにおける仕事のやりがい・売上アップにつながります。

このブログでは、大の手紙好きが高じて(社)手紙文化振興協会を立ち上げたわたし、むらかみかずこが、手紙という、いわば「手間のかかる面倒なもの」を「楽しみ」に変えるアイディアやコツを発信していきます。
また、日々書いている手紙の一部、お気に入りの紙、筆記具や切手等をご覧いただくことで、実際に手紙を書くときのヒントにしていただけたら、うれしく思います。

相手のことを想像し、じっくり言葉を選んで文字をしたためる。
それは、なんとも楽しい、胸がわくわくする時間です。

どうぞ、リラックスしながらお楽しみください。

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2020年2月アーカイブ

2020年2月26日 10:36

やっと伝えられたこと

こんにちは、いかがお過ごしですか。


わたしは幼少の頃からずっと、自分の気持ちを声に出して発することがほとんどできませんでした。友だち同士の他愛のない会話なら困ることはないのです。ただ、大切な人や大勢を前にすると、言いたいことがあっても、いざそれを声に出そうとすると体がぎゅっと委縮し、ぶるぶる震えて声にならないようなことが多々ありました。

少なからず遺伝的な影響があったのだと思います。
父方の祖父には重い吃音があり、それゆえにヘヴィーな体験をしてきました。父は近年になるまで家族にまったくといっていいほどその話をしたがりませんでした。それにより、父も深く傷ついていたからです。

わたしはただ悶々と「伝えられないもどかしさ」を抱えていました。
けれど、そのおかげで、無意識ながらも「書いて伝える」ことに夢中になれました。

手紙を書くとき、わたしは自由で、ただ幸せでした。

不思議なもので、好きなもの・信じるものについて語るときには、人前に出てもさほど苦を感じず、それどころか「あれも話したい!」「これも話したい!」「ねぇ、聞いて聞いて!!」と次々に言葉が出てきました。

けれど、手紙以外の部分においては、不自由なままでした。
大切な人を不用意に傷つけ、プライベートでは二度、離婚し、幾たびもの失恋に深く傷つき、「なぜなんだろう?」「なぜわたしはこうなのだろう?」と悩み、苦しみました。

数年前から専門家のところに通い、脳を鍛えるトレーニングを積んできました。

そして、今年の元旦、初めて「あぁ、これでわたしは解放された。これでもうだれに対しても言いたいことが言える。ちゃんと声に出して伝えられる」、そう実感できた瞬間がありました。
それは、わたしが一番苦手な相手である父に対して、わたしの心の一番奥深くにある大切な気持ちを、感情的にならずに平然と、声に出して伝えられた瞬間でした。

わたしは幼少の頃から、父に褒められたことがありません。
父もまた自らの父との間に心理的外傷を抱えて生きてきたため、父にとって「祖父の血を強く引いている」と感じられるわたしは、姉兄とは少し異なり、群を抜いて扱いずらい存在だったのだと思います。

わたしは父にこう伝えました。
「お父さん、お願いがあるの。わたしのことを愛している、和子のことを誇りに思う。そう言ってほしい」

そのとき父は、その願いに応えてくれようとしませんでした。
応えたくても、応えられなかったのだと思います。実際、わたしがそう伝えた瞬間、父は奇妙なくらい体を丸め、布団にくるまり、「こわい、こわい...」と震え出しました。

わたしは「やっと言えた。感情的にならずにちゃんと伝えられた!」その達成感を味わうと同時に、敬愛する父の幼児のような姿を目の当たりにし、やるせなさに襲われました。


この週末、もう一度、勇気を出して、父に会いに行きました。父は初めてこう言ってくれました。
「愛しているよ。和子のことが大好きだよ」。

半ば投げやりな感じではありましたが、たしかにそう言ってくれました。きっと、次に会うときには、もう少し上手に伝えてくれると思います。

わたしはこれで本当にラクになりました。今までずっと悶々と抱えてきた「声に出して伝えられないもどかしさ」を手放せ、それと同時に、ずっと愛してほしかった最愛の人から、一番聞きたかったその言葉を引き出すことができたのです。

いずれ父も、ずっとラクになるでしょう。



コロナウィルスの影響で、世の中が停滞していくようです。
平常心を保てるよう、こんなときこそ身近な人との愛を確認できたらいいですね。

関係が近いからこそ「言わなくてもわかるだろう」と伝えるタイミングを逃してしまうこともありますが、溢れんばかりの情報のシャワーを浴びている今、心の中で思っているだけでは伝わらないことも多くなりました。

声に出して言うことはむずかしくとも、書くことでなら意外とスムーズに書けるものです。
日頃の何気ない感謝の気持ちを思うままに綴るもよし、熟考した上で特別な一通をしたためるもよし。

ありがとう。
まずはそのひと言から、すべてが回りだすと感じています。



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2020年2月12日 17:50

余寒見舞い、季節を感じる花、日本最北端の郵便局、オーケストラの一筆箋

こんにちは、いかがお過ごしですか。

先日、デパートの文具売り場に立ち寄ったら、数年前には滅多に見かけなかった「余寒見舞い」用のハガキが、目立つところに数種、並んでいました。SNSばかりで「ハガキ? 何それ?」という声が大きく聴こえてくる一方で、こういうものを求める声もたしかに存在するようです。

余寒見舞いとは、立春(2/4頃)を過ぎてから春を迎える事までに相手の体調を気づかって送る便りのことをいいます。暦の上では春を迎えたものの、実際にはまだ寒さが残っている(余っている)から「余寒」見舞い。日本語の奥ゆかしさを感じますね。
春を告げる花=梅、福寿草、水仙などがあしらわれるようです。


先日お酒を飲みに行ったお店では、真っ赤な木瓜(ぼけ)の枝花が大きく活けてありました。ドアを開けてすぐ、木瓜の花が迎え入れてくれたようでした。店主さんのセンス、心配りにうっとりしました。

今年の冬は妙になまぬるかったり、一気に厳しく冷え込んだり、本来の季節感がどんどん失われていくようですが、そんな中でもこうした小さな喜びの瞬間に出会えると、ホッとします。その喜びはとても貴重で、ギフトのようにも思えます。

20200213-1.jpg
写真は鳩居堂のシルクスクリーンハガキです。
鳩居堂さんとは、もう7年も前になるのですね、一筆箋の本『あなたの人生を変える一筆箋活用術』(自由国民社刊)をつくらせていただきました。当時、役員だった方が定年退職された後、今もときおりハガキを送ってくださいます。

わたしは人に恵まれています。つくづくそう感じます。


北海道根室市にある日本最東端の郵便局から、フォルムカードが届きました。
ずいぶん難しい漢字ですね。「珸瑤瑁(ごようまい)」郵便局。アイヌ語でしょうね。風景印の意匠が印象的。弊協会の講師が送ってくれました。
20200212-1.jpg

オーケストラの一筆箋。こういうの大好きです。キュートですね。
20200212-2.jpg




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